448-1 ▼ 働きかけてもお子さんが変わらないとき
育児や療育で、お子さんにさまざまな働きかけを行う保護者や指導者は、お子さんがなかなか変わらない(ように見える)ことに残念な気持ちを持たれることがあります。
これだけ頑張っているのに何も変わらないという失望、
自分のやり方が間違っているのだろうかという疑問、
ときには熱意の反動としてお子さんに敵意に近い思いを持つこともあったりします。
その心の動きは、育児に向き合う熱心さの裏返しですね。
まずはそれだけ心を向けているご自身の熱意と努力を、ご自分で褒めてあげてくださいね。
そういった働きかけについて、
もし、お子さんが大人の関わりを拒絶するようなら、それは働きかけが合っていないというメッセージである可能性がありますから、違うやり方を模索してあげるのが一つの手です。
448-2 ▼ 見た目にわかる変化が出ていないだけかも
一方、働きかけをきちんと受け取ってくれているのになかなか変わらないという場合は、それはただ、見た目にわかる変化が出てきていないだけなのかもしれません。
今は働きかけが少しずつ浸み込んでいくタイミングなのかもしれません。
発達が追いつくまでじっとしているときなのかもしれません。
大人は、働きかけたことに対してすぐに成果が欲しくなりがちですが、人の育ちとは、足したり引いたりすれば答えが出るといったような、直線的なものではありません。
お子さんは、まずは見えないところで働きかけを受け取っているはずです。
植物の種を植えるときも、土に植えて水をやった瞬間に芽が出るものではないですよね。
土と水と太陽の光がうまく働き合って、まず見えないところで根が出てから、地上に芽が萌え出てきます。
448-3 ▼ いつの間にか変わる
人が本当に変わるときというのは、気づいたらいつの間にか変わっていた、という感覚になるものです。
そこには、大人が満足できるような大きな手応えはないかもしれません。
種が芽を出すときも、注がれた水のうちのどの水が芽を出させたのか、などということは絶対にわかりません。
注がれた水のすべてが種を包み、通り過ぎて、芽が膨らむための一助になっているはずです。
大人の関わりも同じことです。
今すぐ目に見える成果が見えなくても、どうぞがっかりしないでください。
きっと、すべての関わりがお子さんの心と身体に響いて、いつか時が来て芽を出してくれるはずですから。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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