こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、114通目です。
114-1 ▼ うまくいかない時に否定しがち
人は誰でも、うまくいっている時もあればうまくいかない時もあります。
多くの方が陥りがちなのが、うまくいかない時の自分を否定すること。
昨日も書いたように、うまくいっていないからダメだ、早く何とかしなきゃ、回復しなきゃ、と焦って、自分の現在地を否定してしまいます。
ところで、人は、うまくいかない時を体験して初めて受け取れるものがあります。それはたとえば、「うまくいっている時の価値」だったり、「今まで気づいていなかった物事や情報」だったりします。
114-2 ▼ うまくいかなかったから気づけた情報
たとえばうちの息子の漢字テスト。
あちこちバツがついて返ってきたのですが、一見するとどこが間違っているのかわからないのです。息子に「これはどこが間違ってるの?」と尋ねると、くさかんむりの中につくりが収まっていないからダメだとか、はらいの始まりがくっついていないからダメだとか、ちゃんと理由があるんですね。
それを聞いて初めて、「この漢字が正しく書けているとみなされるためのポイント」を知った次第なのですが、
こんな風に、うまくいかない時(=字を間違えた時)を体験して初めて、今まで気づいていなかった情報(=正しい漢字の書き方)を受け取ることができるわけです。
114-3 ▼ このおかげで
療育や人生においてもそれはすべて同じで、うまくいっている状態ばかりではそのことを認識できないし、うまくいかない状態を味わって初めて、うまくいっていることも・うまくいかないことも、両方が見えてくるのだろうと思います。
そうやって見えてくるからこそ動き出せるのだし、自分自身の立ち位置を改めてより深く腹に落とし込むこともできるのですね。
いま、何かがうまくいかなくてしんどい思いをしている方は、「この状態を味わえているおかげで、新しい何かを受け取れる、今の自分が深まる」と思ってみてください。
うちの息子も、間違いだらけの漢字テストに腹を立てて用紙をビリビリに破いて帰ってきましたが、そのおかげで同じ漢字は二度と間違わなくなりましたから(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。