こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、98通目です。
98-1 ▼ 肩こりや頭痛にどう対処するか
多くの大人の方は、肩こり、腰痛、頭痛など、身体のどこかに凝りや強張りや痛みを抱えていると思います。
たとえばあなたに肩こりや頭痛があったとして、その凝りや痛みをなんとかしたいと思ったら、どうしますか?
凝っているところに湿布薬を貼ったりマッサージでもみほぐしたり、頭痛薬を飲んだりして、その凝りや痛みそのものに照準を当てて何とかしようと試みる方がほとんどではないかと思います。
これも一つの対処方法ですね。
98-2 ▼ 周りにアプローチするという考え方
ところで、身体はすべてつながっています。
痛みを訴えている個所は、どこか他の部分にかかっている負荷まで負担しているから悲鳴をあげているのだ、と捉えてみましょう。
そうすると、周りがどうなれば、その悲鳴をあげている部分は楽になるのか?という考え方が出てきます。
肩こりそのものをどうにかしようとするのではなく、たとえば鎖骨をゆるめる、肋骨を柔らかくする、腰や脚を動かしている筋肉を和らげる、立ち方や座り方を変える、といったような、「周り」をどうにかしてあげるアプローチになります。
結論から言うと、身体にとっては、「そのもの」ではなく「周り」にアプローチしてあげたほうが、効果が高く、しかもその効果が持続することが多いです。
98-3 ▼ どこかに負担がかかっている時は
これを療育に当てはめてみましょう。
たとえばクラスで一人、授業中に騒いでしまう子がいるとします。立ち歩いたり周囲にちょっかいを出したりして、この子のためにクラス中が落ち着きません。
こんな時、この子自身に焦点を当てて、着席を維持する練習をする、立ち歩いたら注意する・座っていられたら褒める、といったような働きかけを行うのも一つの方法です。
一方で、この子の「周り」にアプローチする方法もあります。教室内の環境を整備して気が散る要素を減らす、周囲の人間関係や関わり方を見直す、学習の負担を減らす、といったようにです。
マッサージで肩こりが改善しても、日頃の生活習慣が変わらなければ、結局また遠からず肩こりは起こります。ずっとPCに向かって座ったまま、という生活から、10分おきに立ち上がって肩を回す生活に変われば、肩にかかる負担がずいぶん減ることは容易に想像がつきますね。
療育も同じで、その子自身に焦点を当てて働きかけることは無駄ではありません。が、同時にその子の「周り」にアプローチすることも忘れないようにしたいものです。
【周りがどうなれば、悲鳴をあげている個所が楽になるのか?】
どこかに負担がかかっている、誰かが・何かが悲鳴をあげている・・・
そんな時はぜひ、「周り」を含めたまなざしで物事を見てみてください。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。