401-1 ▼ 球技が苦手です
わたしは小さい頃から運動が苦手で、特に球技は大の苦手でした。
なぜ球技が苦手かというと、ボールが怖いからです。
ボールのスピードが速すぎて追いつけない、取れない、打てない。
万が一追いつけたとしても、そのスピードのボールが身体に当たればめちゃくちゃ痛いじゃないですか。
だから怖いので、あえて追いつかないように、走ったふりをしてその場をしのいでいます。
それでもうっかりしてボールに触ってしまったりすると、こちらは痛みへの恐怖で常に腰が引けていますので、その状態で当たるボールは死ぬほど(当社比)痛い。
たとえばドッヂボールは、自分の身体の中心で抱き留めるようにすれば、ほぼ痛みを感じずに(勢いは感じます)ボールを受けることができます。
その状態を作るためには、スピードに合わせながらボールの前に出て、ボールの中心と自分の中心を無意識に合わせていく行動が必要になるわけですが、そもそもボールが怖いんだのに、そんなことができるわけがない。
で、ゲームにうまく参加することもできないし、球技が苦手な自分がチームに入ってしまうとチームメイトがガッカリしていることも察せられるし、何から何まで苦痛でしかないのですね。
そんなわけでわたしは、高校卒業と同時に「やらされる体育」から卒業できて、心底ほっとしたものでした。
401-2 ▼ ペタンコボール
同じような体験をお持ちの方、今まさに現在進行形で体験中の方は、結構いらっしゃると思っています。
あるいは、球技が苦手なお子さんの保護者や指導者の方もいらっしゃるかと思います。
そんな皆さんにお勧めしたいのが、「ペタンコボール」です。
ボールの空気を半分くらい抜いて使います。
このペタンコボールを使って球技をやってみましょう。
おすすめはサッカーです。
空気が抜けることで、ボールは蹴っても打っても飛ばなくなります。
地面に落ちても弾まず、転がる範囲も狭くなります。
飛んでくる勢いが弱るので、身体に当たってもあまり痛くありません。
ボールの動きが鈍くなるので、普段はスピードについていけないお子さんでもボールに追いついて触れる機会が増えます。
ペタンコボールは、力いっぱい脚を蹴り抜くようにしないと飛びません。
地面に置いてあるボールが転がらないので、脚を後ろに振る→思い切りよく前に振り抜く、という動作を引き出しやすくなります。
ペタンコボールは、運動が苦手な子供たちだけでなく、運動が得意な子供たちにも楽しいものです。
特にボールの動きに慣れている、球技が得意な子ほど、ペタンコボールの動きには戸惑うことでしょう。
いつもと違う運動のアクセントを楽しめます。
こうして「動きの鈍い」ペタンコボールでボールの扱いに慣れてくると、少しずつ運動を楽しいと感じられるようになっていきます。
少しずつボールの空気を増やしてあげる(=ボール扱いの難易度が上がる)のも良いでしょう。
401-3 ▼ ペタンコで面白い世界へ
スピーディなボールを追いかける、俊敏で勢いのある世界はもちろん素晴らしいものです。
楽しめる方にはぜひ楽しんでいただきたいと心から思います。
でも、球技の世界はそれだけではないですよね。
わたしたちが球技だと思い込んでいる、そのわずか数センチの隣に、ペタンコで面白い球技の世界が存在しています。
ほんの少し「空気を抜く」だけで生まれる、誰もが楽しめる世界。
皆さんも少しだけ「空気を抜いて」みませんか(^ ^)
飛び交うボールに恐怖を感じたまま学生時代の体育の時間を過ごした、一人の大人からの提案です(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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