こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、80通目です。
80-1 ▼ タイミングを待つこと
育児・療育に最も大切なことの一つは、【待つこと】ではないかと思っています。
子供たちの発達成長を、大人が無理やり引っ張り出すことはできません。
お友達とうまく交流できない子をスイッチ一つでコミュニケーションの巧者にすることはできませんし、言葉がうまく話せない子から無理やり言葉を引っ張り出すこともできません。
大人からの適切な支援や働きかけはもちろん必要ですが、丁寧な関わりをしながらも、最終的には、その子たちが育ちたいように育つタイミングを待ってあげるしか、保護者・支援者にできることは無いのではないかなと思います。
80-2 ▼ 待てない大人たち
育児・療育にとって待つことが大切ならば、それはすなわち、大人にとっても、そして人生にとっても、待つことが大切ということです。
たとえば、誰かが悩んだり迷ったりしている時、言葉でやりとりできる大人は、「~~すればいいんじゃないの?」「絶対~~するべきだよ」などと、言葉で背中を押してあげがちです。
背中を押すくらいならまだ良いのですが、中には、無理やり自分の思う通りに相手を動かそうとしたり、自分の思い通りにならないと逆ギレしたりするようなこともあります。
そこには自分がこうしたいという意識だけがあって、相手のペースで・相手のタイミングを待とう、という気持ちは無いのですね。
80-3 ▼ ふと気が付いた時は
育児でも療育でも、仕事でも、人間関係でも、何にでも言えることですが、、、
ついつい自分の目の前のことに意識が集中しすぎて、自分の意図する通りに物事を進めようとしている自分に気づいたら、
一歩引いて、何も言わずに黙って、
相手のタイミングを【待つ】ことを試してみても良いのかもしれないな、と思います。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。