362-1 ▼ 指導の意図
療育支援の現場には「指導の意図」があります。
お子さん(と保護者や現場の意見も含めて)の向かいたい目標がまずあって、その目標に近づくために必要な支援を行っていきます。
たとえば一人のお子さんに、A・B・Cという3つの問題行動があるとします。
その子の目標に近づくためには、Bを改善していくことが大切で、AとCは目標達成には今はそれほど関係ないとしましょう。
その場合は、AとCについてはとりあえず脇に置いておいて、Bの改善に役立つ支援を中心に構築していきます。
もちろん人の行動はそんなにきれいに切り分けられるものではないので、実際にはAやCについてのサポートも同時に行ったり、Bの練習をしているうちにAやCについても改善されたりなど、もう少し複雑な状況にはなります。
が、基本的には一つの目標を念頭に置いてそこに向かっていくことが中心です。
362-2 ▼ 「今の自分の目標に近づくためには?」
この考え方は大人にも同じように当てはまります。
大人として何十年も生きていれば、どなたも一つや二つは、身体のどこが痛いとか、どこが悪いとか、あれができていないとかこれが苦手だとか、生きる上での課題や苦手さ、つまずきなどがあると思います。
そのどれもが気になるところですが、ここは一つ 「今の自分の目標に近づくために改善が必要なのはどれなのか?」 を考えてみましょう。
そうすると、今はここに集中しよう、それ以外の問題点はとりあえず脇に置いておこう、ということが見えてきます。
指導の意図のない療育は、一歩間違うと、ただの漠然とした時間つぶしになりかねません。
大人の生き方も「意図」や「目標」があるかないかで大きく変わります。
「意図」や「目標」を設定してみると、何に対して行動すればいいのか、判断の軸ができてきます。
362-3 ▼ 身体が一番動きたい方向に動いてもらう
ただ、この連載でも何度も書いていますが、自分のことが一番わからないのが自分というもの。
課題の切り分けを自分でやるのは、慣れるまでは結構難しかったりします。
頭で考えて切り分けをしてもうまくいかないことが多いので、そういうときはぜひ身体に聞いてみてください。
身体が一番動きたい方向に動いてもらうのが一番です。
自分では思いもよらなかったところが動き出すこともあります。
動くところから動かしていたらいつの間にか全部の課題がクリアになっていることもあります。
そんな体験をしてみたい、自分の身体の声を聞いてみたいけどやり方がわからない、という方は、どうぞ相互循環セッションにいらしてください。
一度で全部がクリアになるとは限りませんが、確実に身体の変化は感じていただけると思います。
少しずつ身体が変われば少しずつ心が変わり、身体と心が整えば人生が整い、あなたの目標に向かって加速していきますよ(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
自分の身体からの答えを知りたい方へ
身体の現在地を認識する
心と身体のバランスを整える
身体からのメッセージを受け取る
心身と対話する静かな時間をお過ごしください
あなたの身体がいま動きたいと思っている方向・速度・幅で波を通し、身体の現在地から心身のつながりを深めます
あなたの身体の中にある「今もっとも必要なこと」「いま伸びたいと思っている芽」をそっと後押しします