341-1 ▼ セルフアドボカシー
「セルフアドボカシー」という考え方があります。
「自己権利擁護」という意味です。
自分のこと(自分の状態、自分がしてほしいこと)が自分でわかり、それを相手に伝えて、必要な支援を得たり、自分の権利を守ったりすることを指します。
まだ不十分な面もあるとはいえ、社会では少しずつ、多種多様な特性を持つ人々の、多種多様な生き方が認められるようになってきました。
そんな社会を生きていくためには、自分で自分が必要とするものを求め、自分を守る力がますます必要になってきます。
341-2 ▼ 自分を理解することの大切さ
特に発達障害や知的障害のある人は、外見からは障害が見えにくかったり、自分自身を守る意識が低かったりすることがあります。
外からは困っていることが見えにくいと、周囲の人もどう手伝っていいかわかりません。
自分がこういうことで困っているから、こういうことを助けてほしい、と周囲に伝えることができれば、格段に生活がスムーズになります。
「自分がこういうことで困っている」ことを自分で把握するためには、自分を理解する取り組みが必要不可欠です。
ぜひ小さいうちからご家庭でも学校でも練習していきたいものです。
自分への理解を深めていく方法は、その方の言語理解力や発達段階によって大きく変わってきますので、詳しくはここでは触れませんが、
たとえば一つの方法として、「小さい頃の自分/今の自分/(将来の)大人になった自分」について絵や言葉でイメージを共有し合い、時間軸の中での自分像の捉え方や先への展望を確かめる、といった活動が考えられます。
341-3 ▼ あなたが健やかに生きる自由
同じことはわたしたち大人にも言えます。
セルフアドボカシーという用語自体は、主に福祉の現場などで、自分で権利を主張することが難しい方に対して使われてきたものですが、考え方自体は一般の人々にも十分に当てはまるでしょう。
今の自分の状態、
自分がしてほしいこと・してほしくないこと、
自分が大切にしたいこと、
絶対に譲れないこと・譲歩してもいいこと、、、
あなたは「セルフアドボカシー」を十分に発揮できていますか?
あなたにはあなたの快適で過ごしやすい環境を整える自由があり、穏やかに健やかに生きる自由があります。
もしあなたが誰かに・何かに譲歩や我慢を繰り返していて、それが苦痛になっているならば、あなた自身が健やかに生きるための自由について、少し考えてみてもいいのかもしれませんね。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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