302-1 ▼ 楽器の難しさは主に二つ
昨日は、春休み中に楽器の練習をしてみよう!と書きました。
前回の記事はこちら
小2以上のお子さんに!ピアニカやリコーダーを練習してみよう
https://sanrindou-members.com/go/4856/
いくつかお問い合わせがありましたので、今日はもう少し具体的に書いてみますね(^ ^)
息を吹き込んで演奏する楽器の難しさは、大きく分けると「運指」と「呼気のコントロール」になります。
ピアニカの場合は鍵盤にシールを貼って「ド」「レ」と音を書いてあげるのが定番の支援です。
文字が読みにくいお子さんにはシールを色分けしたり、楽譜にも同じ色を塗ってあげたりなど、発展形は色々と考えられます。
お子さんに合わせて工夫してみてくださいね。
302-2 ▼ 運指や呼気の具体的な練習例
リコーダーの場合は運指表を見やすく大きく描く支援がよく行われます。
ただ、目で運指表を見ながら、その通りに指づかいに反映させるのは、目の使い方や、手先の動かし方に苦手がある子にはだいぶ難しい作業になるかなとも思います。
ひとまず、「シ」や「ラ」のような、指使いの簡単な音から練習を始めるのが良いでしょう。
一音でも二音でも安定して出せるようになると、気持ちにもゆとりができ、練習が発展していきやすくなります。
呼気のコントロールを楽しく練習してもらうには、ストローでコップの水をぶくぶく吹くのが、一番楽しんでくれる子が多いようです(お行儀は悪いですが ^ ^ )。
たとえばお風呂に入りながら(こぼしても良いように)、コップに入れた水をストローで吹いて遊んでみましょう。
泡が一定の強さで一定の間出せるようになると良いですね。
また、ティッシュを持った手を一杯に伸ばし、ティッシュが一定のペースで揺れるように息を吹きかけ続ける、という練習もお勧めです。
学齢の低いお子さんの場合、息を一瞬吐くだけならば簡単にできても、安定したペースで息を吐き続けるのは難しいことがよくあります。
焦らず、気長に練習していきましょう(^ ^)
302-3 ▼ 音楽は楽しむもの
もちろん、呼気のコントロールがこの段階に達していないお子さんの場合は、くれぐれも無理をなさらずに。
無理にピアニカやリコーダーを演奏せずとも、打楽器などで合奏に参加する方法もあります(^ ^)
また、耳が敏感なお子さんには、楽器の音は騒音にもなり得ます。
その場合はイヤーマフを使ったり、どうしてもしんどいときは参加を見合わせたりして、無理は控えましょう。
音楽に触れる最も大切な目的は、その美しさや楽しさを味わうことだと思います(^ ^)
リコーダーの練習が嫌だから音楽が嫌いになったのでは、本末転倒ですね。
前回の記事で春休み中に楽器の練習をお勧めしたのも、音楽を楽しむ準備運動として、という意味合いでしたので、無理にやらなければならないものではありません。
親御さんに余裕がない場合も、無理をする必要は全くないですよ!
できなければできないで全然OK、問題なしです(^ ^)
音楽という、目に見えないリズム、美しい響きを、身体と心で思う存分に味わい、感じ取り、楽しむ機会として、、、
タイミングが合えば楽器演奏を選択肢の一つに加えてみてください、というご提案でした。
本日は以上です。
それでは、また。
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