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折に触れて学習や生活の優先順位を見直そう

目次

300-1 ▼ 3年生の漢字を4周したお子さん

小学校3年生のお子さんの親御さんから、漢字学習についてのご相談がありました。
なかなか漢字が覚えられなくて苦労しているというお話でした。

こちらのご家庭では、3年生の漢字を「4周しました」とのことでした。
3年生で学習することになっている漢字は全部で200字ありますが、それを4回も繰り返して復習されたのだと。
1~2年生で学ぶ漢字(2学年合わせて240字)も折々復習してこられたのだろうなと思うと、ご家族の努力にただもう脱帽の一言です。

思わず、お母さんも大変でしたでしょうね、とお声掛けすると、「もう本当に大変でした・・・」とポロリ。。
親御さんはお仕事もされつつ、小さいごきょうだいもいらっしゃるとかで、その合間合間を縫って漢字学習をされるご苦労は想像するに余りあります。

何よりも一番には必死に学ばれたご本人の努力に、そしてその努力を全力で応援された親御さんのご姿勢にも、心から敬意をお伝えしたいと思います。

300-2 ▼ 忘れたら思い出せばいい

こちらのお子さんはそれほどでもなかったようでしたが、仮にお子さんがLDの傾向を持っていた場合、文字の形を目で見て捉えたり、その形を手で書いて再現したりすることに難しさがある可能性があります。

そういったお子さんには、昔ながらの「書いて覚える」学習方法は不向きです。

意味から、音から、色分けして、パーツ分けして、、、など、さまざまな学習方法が考えられますので、お子さんに合った方法を模索してあげていただければと思います。
詳しく知りたい方は別途ご相談くださいね。

冒頭のお子さんの場合は、覚えても覚えても忘れてしまう、と親御さんがガッカリしておられたのですが、一方で1~2年生の漢字はかなり定着してきている、とのことでした。
ペースはゆっくりかもしれないけれど、繰り返すことによって&実際に使うことによって、しっかり覚えていけるお子さんなのではと感じられました。

人は忘れる生き物です。
漢字でも何でも、【忘れたら、何度でも、どんな手を使ってでも、思い出せばいい】、これが一番だと思います。

300-3 ▼ 折に触れて優先順位を見直そう

現代社会では、漢字は圧倒的に「読めること」が大事で、「書けること」の重要性は下がってきています。

だからといって学習を放棄して良いというわけではなく、小学校で習う漢字の読み書きができたほうが生活がスムーズにはなるのですが、何事も優先順位が大切です。

冒頭のご家族についても、4年生以降も漢字をすべて4周して復習できるかといったら、恐らく相当難しくなると思います。
他の学科の内容も難しくなってきますし、お子さんご自身の心の機微も変化してくるはずです。
漢字の学習もほどほどに行いつつ、その他の部分にも時間を割り振っていく、優先順位の見直しのタイミングがあっても良いのかなと思います。(^ ^)

漢字を学習していると、どうしても、漢字テストで正解したい、学校の学習進度から遅れたくない、という思いが湧いてくるものです。
それで頑張れる間は良いのですが、もしも頑張り切れなくなってきたら、、、

「お子さんが自分らしくいきいきと生きていくために、いま何が一番大事なのか?」

を考えていただくと、学習や生活の優先順位が、また少し違うように見えてくるかなと思います。


本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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