たまたまスマホの広告をクリックして見つけたコミックエッセイ2冊なのですが。。。
『捨てられ女の処方せん』に、号泣してしまいました。。。
読んでいるうちに、どうしようもなく色々なことがこみあげてきてしまって。。。
私はシングルマザーの方からご相談を伺うことがよくあります。
皆さん育児や療育に悩まれて、ご相談のメールからは暗くぴりぴりとした雰囲気が伝わってきます。
もっと子供を見てあげた方がいいのはわかっているけれど、仕事は休めない。仕事を休めば即座に一家の生活が立ち行かなくなるから。公的サービスは様々な理由でうまく使えない(療育手帳を取るほどの診断結果ではない、必要な時間帯に使える公的支援が存在しないなど)。民間のサービスは経済的な理由で使えない。頼れるような家族・親戚・近所の人などもいない。。。
こんな、八方塞りの状態で、必死にSOSを出してくださるのですが、、、
残念ながらこちらからお送りするメールの全てが先方の心に届くとは限りません。私が個人で提供できる支援にも限界があります。ご相談が途切れてしまって、それからご家族がどうなったか、わからないまま終わってしまうこともあります。
どうすればいいのか、どうすればもっと皆さんのお役に立てるのか、そんな思いがぐるぐるしている中で、「捨てられ女の処方せん」を読むと、結婚生活を解消するまでのそれぞれの心の動き、あらゆるご家庭の歴史の重み、女性が一人で子供を育てること、両親の離婚によって突然お父さんと会えなくなってしまった子供の苦しみ、それを見守る親の苦悩、そんなものが一気に押し寄せてきて、たまらなくなってしまいました。。。
私は、相談をお寄せくださる方がどのような理由でシングルマザーになられたのか、詳しいご事情は知りません。
でも、どんな理由であれ、お一人おひとりの人生にとって、間違いなく必要なプロセスだったのだと信じています。
「捨てられ女の処方せん」は、その思いを裏付けてくれるような作品でした。
本来は、そんな重い本ではなく、気軽に楽しめる作品でもあるので(笑)、よかったら読んでみてくださいね。
「家族」の色々な姿について、笑いながら時には泣きながら、考えさせてくれる良作だと思います。