ついイライラして子供を叩いてしまった
荒い言葉で怒鳴りつけてしまった

 

 

このようなご相談をよくいただきます。

 

この時、保護者の皆さんはどなたも、
お子さんに乱暴を働いたことを反省し、残念に思い、
ご自分を強く責めておられます。

 

でも、そんなにご自分を責めないでいただきたいな、と三輪堂は思います。

 

 

発達障がいの子供たちには独特の接しにくさがあります。
保護者といえども、彼らの反応に違和感や嫌悪感を感じ、
怒りや拒否反応を持つことが少なくありません。

 

たとえば、

 

自分が「××をしたい」と思ったら、保護者が「あとでやってあげるから今は○○をしなさい」と言っても
保護者の言葉が一切耳に入っていないかのように「いいから××!××!早く××やってよ!」などと言い続ける。

 

自分のしたいことを邪魔されると兄弟姉妹に容赦なく乱暴する。
(叩く、突き飛ばす、暴言を浴びせるなど)

 

何度も何度も「○○はしないように」と伝えているのに、その次の瞬間にはまた○○をしてケロッとしている。
「○○しないでって言ったでしょ!」と怒っても、聞いているのかいないのか、どこ吹く風といった様子。

 

など・・・

 

 

このような反応に対してとっさに怒りや苛立ちを感じるのは、誰でも当然ですよね。
親なのに、大人なのにという問題ではなく、社会的に生活してきた人間として、自然な反応です。

 

それでも、保護者としては、

自分は親なのに、大切な子供を叩いてしまった、
この子は独特なタイプだから丁寧に指導しなければならないのに、つい感情的に反応してしまった、
大人だから冷静に対応しなければならないのに、できなかった、

などと、忸怩たる思いにかられて、ご自分を強く責めてしまうのですね。

 

 

子供たちの側に立って考えれば、
他人との適切な距離感がわからない、相手の気持ちを想像できない、何かに集中すると他のことを考えられなくなる、
といった独特の心の働きが、このような反応につながっていると考えられます。

 

ですから、子供たちは決して
「保護者を怒らせようとしてわざとそのような態度を取っているわけではない」
ということは理解してあげる必要があります。

 

一方で、怒りを感じる自分の反応も人間として当然であるということを受け入れてあげて、
自分を責めず、できるだけ冷静に、客観的に、第三者の目線で状況を眺められるよう、
クールダウンの時間を設けていただくと良いのかな、と思います。

 

ただ・・・
どんなにお子さんがひどい反応をしたとしても、
怒りに任せてめったやたらに殴りつけたりするのは、やはり問題ですね。
そのあたりは、しつけや体罰に関するご家庭のご指導方針によるわけですが。
常に愛情と節度を持ってお子さんに接していただき、
腹が立ったら(可能ならその場を離れて)意識的にクールダウンする。
つい手が出た、つい怒鳴りつけた、という場合は、それはそれでOKとする。
いつまでもそのことを気にせず、これから冷静に対応しようという気持ちで接する。

 

こんな対応方法が良いのかな、と思っています。