パターングラム
息子にねだられて思わず買ってしまいました。
くもん出版のおもちゃ「パターングラム」です。
色々いじっていたら、療育的にも色々な使い方ができそうでしたので、ご紹介します。
裏表で異なる絵柄のついた90ピース
パターングラムとは、3cm四方の木のピースを使って模様を作る知育玩具です。
ピースは3種類あって、裏表に違う絵が印刷されているので、パターンは6種類です。
写真の上段の絵をひっくり返すと、下段の絵が出てきます。
3種類それぞれが30ピースずつあるので、ピースの数は全部で90!
全部広げると床いっぱいになるくらい、結構なボリュームです(^ ^)
見本の絵カードは60パターン
4ピース、9ピース、16ピースで作れる形を描いたカードが30枚ついています。
これも裏表で違う形が描いてあるので、全部で60パターンできます。
最初はこれを見ながら作っていくと小さなお子さんでも楽しめると思います。
絵柄の難易度はさまざま
こういう単純な絵柄から・・・
↓
こんな複雑な絵柄まで。たった16ピースでも結構いろんな形が作れます。
↓
必要なピースはカードを見ればわかります
カードの隅に必要なピースの種類と数が描いてあるので、参照の仕方を教えてあげると良いですね。
イメージ強化の練習にも
カードは、絵だけを示したものと、ピースの枠線まで示したものがあります。
最初は、ピースの枠線まで描いてあるものの方が作りやすいでしょう。
絵だけを示したカードは、どのピースを使えばこの絵が作れるかを考えていく練習ができるでしょう。
イメージの力を強化する課題として活用できますね。
図地弁別の練習にも使えそう
パズルなどで遊ぶ時、ピースごとの形や枠線が強く目に入るために、全体の絵を受け止めるのが苦手なお子さんがいます。
このようなお子さんは、完成したパズルを見ても全体の絵は思い浮かばず、たくさんのピースの集合・ピースの形のつながり、といった見え方になっていると考えられます(専門的な言い方をすると、図地弁別が苦手、ということになります)。
その点、こちらのパターングラムは、視点を細かい枠線から全体の絵に広げ、絵を理解するための練習を少しずつ進めていくためにも活用できると思います。
トレイと枠で手がかりができるので並べやすい
ピースを載せるトレイと枠がついています。
枠は4ピース用と9ピース用。
16ピースの絵を作る時は、枠を使わず、トレイにそのままピースを載せればOKです。
トレイの周囲にわずかな立ち上がりがついているので、物理的な手がかりを感じながらピースを並べることができます。
視線移動を少なくできる
トレイの中に作りたいカードを入れて、その上にピースを載せていくと、お手本通りの絵ができます。
お手本と手元とで視線の移動がしづらいお子さんにはぴったりですね。
84の作例つき
カード以外にガイドブックもついていて、84の作例が紹介されています。
大きな作品になると、大人でもちょっと手こずります。
構造を考えるのにも若干迷いますし、ピースがすべすべしているので、軽く手が触れただけでもずれてしまうのですよね(^ ^;)
一つのことに集中して取り組むのに慣れていないお子さんは、ピースがずれてイライラしてしまうかもしれません。
上述のトレイや枠を活用して、ゆっくり練習した方が良いでしょう。
全ピースを使うとこんな大作も可能
我が家の息子(当時4歳)が一番気に入っていたのは、このページの右上にある蒸気機関車です。
一人で作ろうという気持ちは毛頭なく、当然のように「ママ作って!」と要求してきたものでした。
今では大人よりも上手に作ります。
ガイドブックに載っているものも全部作れたら、オリジナルのパターンを色々工夫して作ってみるのも良いですね。
ふとした形から面白い絵が生まれたりして、なかなか楽しいものです。
遊べる目安は3歳以上から
ちなみに、当時2歳の娘は、このおもちゃの使い方を全く理解していませんでした。
トレイにカードと枠をセットして提示してあげても、ひたすら枠の上にピースを積み上げていくだけでした(それはそれで楽しんでいたようですが)。
くもん出版が定めた遊べる目安も「3歳以上」となっています。
遊ばれる際のご参考まで。
- 療育のセカンドオピニオンが欲しい方
- 一般的な療育支援分野とは違う角度からアドバイスが欲しい方
- 漠然とした不安や言葉にしづらい”何か”があってクリアにしたい方
ぜひ一度「オンラインセッション」にお声掛けください。
育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
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