480-1 ▼ 絵や工作が苦手だと思い込んでいるお子さん
自分は絵や工作が不得意だ、と感じているお子さんがいました。
ところが、大人から見ると、そのお子さんは工作が不得意どころか、同年代のお子さんたちと比べても相当に巧みな作品を作り上げているのです。
周囲の大人たちは、なぜご本人の自己評価が低いのかがわからず、困惑していました。
よくよくお話を聞いてみると、どうやら、ご本人が頭の中に思い描いているビジョンをうまく表現できないために「苦手」という自己評価になっているようでした。
こうしたお子さんに、いくら大人が「そんなことはない、あなたはとても絵が上手ですよ」などと声かけをしても、まっすぐに受け取ってくれる可能性は極めて低いでしょう。
自分が苦手だと思い込んでいるものを言葉だけで覆すのは大変に難しいのですね。
480-2 ▼ 「商品化」
こういうときにぜひお勧めしたいのが、お子さんの作品を「商品」にしてみることです
- 額縁やケースに入れて飾る
- ラミネート加工してキーホルダーやカードにする
- Tシャツやバッグなど布製品に転写する
- レジン加工してオブジェやキーホルダーやアクセサリーにする
- スキャンしてLINEスタンプに加工する
- 3Dプリンターで出力する
など、など。
専用の道具がなければできないもの、多少の技術が必要なものもありますが、無理なく対応できそうなものを検討してみてください。
クラウドソーシングサービスで外注するのも良いと思います。
480-3 ▼ 「本気」が人を動かす
大切なのは、「大人自身が相応の金額を出して購入したい、使いたい、身に着けたいと “本気で” 思う」ものを作るということです。
「子供だまし」で「お茶を濁す」のでは意味がありません。
本当に売り買いする必要はありませんが、お子さんの「自分は工作が不得意だ」という頑なな心を揺り動かすのは、大人自身の心が本気で動いて起こした波だけです。
「商品」になった作品を手にするお子さんの目の輝きを見れば、きっとあなたのご苦労も報われると思います。
同様のことは大人にも言えます。
もしあなたが、「自分は〇〇が苦手だ」と思っているなら、その苦手な物事について、本気で自分の心が動くようなムーブメントを起こしてみてはどうでしょうか。
いつのまにか、何かが変わって見えるかもしれません(^ ^)
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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