431-1 ▼ 課題に対する負担感
プリントやドリルを解く、作文を書く、絵や工作を完成させる、等々、子供たちが取り組む各種の課題があります。
課題に対する負担感は人それぞれ。
1枚の計算プリントを解き終わるのでやっとの子もいれば、何時間も絵を描き続けてケロリとしている子もいます。
これらの課題は、最終的に大人がチェックすることが多いと思いますが、
その大人のチェックの前に、「自分で完成度を確認する」ステップを設けてみると、学習の取り組み方や最終的な到達地点がガラリと変わることがあります。
431-2 ▼ 大人は気軽に修正を指示するけれど
その子にとっては大変な思いをしてようやく完成させたプリントでも、大人はその苦労に気づけないことがあります。
だものですから、特に深く考えずに丸つけをして、間違ったところを修正するように気軽に指示したりします。
お子さんからすれば、あんなに頑張ったのにまたやり直さないといけないのか、とウンザリしたり、自分の努力をすべて否定されたかのように感じてしまったり、しかねない場面です。
作文なども同様です。
ご本人が書いた文章を、先生が赤で修正して、書き直しを指示することがあります。
句読点の追加くらいなら何とかなっても、文章を増減する場合、作文用紙のマス目に全体を収めるために、それ以降の文字を全部消して全部書き直す作業が発生することも。。
これは多くの子にとって相当の苦行です。
431-3 ▼ 負担感から達成感にフォーカスを変える
こういうときは、学習のステップの一つとして、「自分で完成度を確認する(=丸つけをする、記述に抜け漏れがないか確認する、等)」のが一つの手です。
丸つけの結果、ミスがわかった場合は、その時点で修正できれば正解ということにします。
結果として大人が丸つけをする時点では満点になるようにアプローチできるのが理想です。
作文などは、下書きを別の紙に書いて添削が自由にできるようにしておき、作文用紙には清書として書くようにするとよいですね。
こういったステップをはさむと、負担感よりも達成感のほうに目が向き、学習意欲の向上につながります。
大事なのは、どんな課題であっても、大人の側は、その子ができる限りの力をふるったものであるという前提で一度は受け取ることです。
大人が思う完成度ではなく、その子の現在地から見た完成度を常にはかり続けてあげたいものですね。
課題に対して極端な苦手意識がある場合は、完成度の確認のステップも「余計な手間が増えた」とネガティブに受け取ることがあるので、様子を見ながら、ご本人にとって助けになりそうならどうぞ試してみてくださいね。
本日は以上です。
それでは、また。
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