漢字の繰り返し練習が苦手なお子さん
漢字を繰り返し書き取り練習しても、なかなか覚えられない。
何度書いても間違う。
そうこうしているうちに、漢字への苦手意識がどんどん高まってしまった。
こんなお子さんによく出会います。
漢字を練習する時は、何度も繰り返し書いて覚えるのが王道の学習方法になっていますね。
ところが、苦手なことに繰り返し取り組むのが嫌いなお子さんや、目で見た情報を手で再現することが難しいお子さんには、繰り返し書く作業は向いていません。
漢字パズル
そんな時にお勧めしたい学習方法の一つが、漢字パズルです。
たとえば「源」という字を学習するとします。
透明パネルを用意する
まず、透明のパネルを用意します。
100円ショップ等で売っているプラスチックのパネルを利用すると良いでしょう。
クリアファイルなどでもOKです。
何枚か重なり合っても描いた線が見えるものならば何でも大丈夫です。
漢字の構成部位を書いて切り分ける
このパネルに、太いマジックで、「源」を構成する部分を書いて切り分けます。
こんなふうに。↓
このとき、意味のあるかたまりで切り分けるようにしましょう。
こうすることで、漢字を構成している形をまとまりで捉える練習になります。
漢字を覚えるのが苦手なお子さんは、このような、意味のあるまとまりをつかむのも苦手であることがよくあります。
切り口の凹凸を組み合わせるだけのパズルになると意味がないので、あえて不揃いに切ったり、単純な四角で囲むように切ったりして、切り口が組み合わせの参考にならないようにしましょう。
並べて一つの漢字にする
これを並べて、漢字を再構成します。
正しく並べられたら、できれば隣にその漢字を書いてみて、書字のスキルにもつなげられると理想的です(が、決して無理強いはせず!)。
市販品も活用できます
繰り返し書くことがどうしても苦手な認知特性を持っているお子さんへのお勧め練習法でした。
こんな商品も市販されていますので、必要に応じてご活用ください。
いろいろな方法を工夫して、お子さんの苦手意識が少しでも和らぐと良いですね。
それでは、また。
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育児・療育は親子の育ち合いです。
お子さんのお話だけでなく、親御さんのお話を伺うことも大切な時間です。
うまく書けない・しゃべれないと思う方もご安心ください。
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