こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、220通目です。
220-1 ▼ 頼んでくれない場合
今まで書いてきたのは頼む側に立ったメッセージでしたが、逆に、
「助けてあげたいと思う人が自分の助けの手を受け付けてくれない、頼んでくれない」
と感じる場合もあるかもしれません。
特にそれが目立つのは、成人の方への支援の場面かもしれないなと思います。
成人の方への支援は、その方ご自身の人生経験に加えて、ご家族や周囲の方々とのご縁が複雑に絡み合って、なかなかシンプルには進まないことが多くあります。
その方の現在地は個々の事情による部分がとても大きく、一概にお話しできることは少ないのですが、身体の原理原則に則って、これはどなたにでも当てはまるだろうと思えることを書いてみます。
220-2 ▼ 言葉に頼りすぎないこと
たとえば20代~30代の成人のお子さんを支えていらっしゃる、40代~60代の親御さんのお話を伺うと、お子さんたちは、心身のつながりや自他のつながりが希薄なことが多いようです。
「頼むスキル=信頼する力」も十分ではなく、親御さんの働きかけを頑なに拒絶される方もいらっしゃいます。
このような場合の関わり方の原則は、「言葉に頼りすぎないこと」だと思っています。
言葉は、人それぞれの人生経験や目指すところによって、まったく異なる受け取り方がされる可能性があります。
特に、親子や夫婦といった近しい関係の中では、言葉が強烈な反発を招くこともあり、腹を割って話し合うとか、困ったことを相談し合うとかといった解決策が取れないことも多いのですね。
仮に話し合うことができて、「まずは~~をしていこう」などと合意に達したとしても、すぐにその合意を裏切るような形になることもしばしば。。
そうなると、お互いに怒りや悲しみ、残念な気持ちがいっぱいになってしまい、「どうせ話しても無駄だ」などと、前よりもこじれてしまうこともあります。
220-3 ▼ 身体に触れる
ではどうすれば良いかというと、言葉を介さず、身体に触れてあげることが一つの方法です。
触れるのは、手、腕、肩など、ご本人が自分の目で見ることのできる部位が良いでしょう。
力を入れずに優しく触れます。
自分が触れるのではなく、「相手の肌が自分の手に寄り添ってくる」ような感覚で手を使いましょう。
じっと手を置いているだけでも良いですし、かすかに揺らしてあげても良いです。
ご本人に直接触れることができない(感覚過敏、関わりの拒否など)場合や、どんな風に触れれば良いかわからない方は、ぜひ一度バランスセッションにいらしてください。
触れ方を体感していただきつつ、あなたがどんな関係性の方にどんな風にケアしてあげたいのか、お話を伺えれば、具体的なやり方をお伝えします。
本日は以上です。
身体に触れることや、成人の方への支援について、明日もお伝えしていきますね。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。