こんにちは。三輪堂です。
面白く生きる連載、183通目です。
183-1 ▼ 一度探し当てると人生が変わる
昨日は、良いところを探すにはエネルギーが要るという話をしました。
良いところを探すには、確かにエネルギーが要るのですが、一度探し当ててしまうと、人生が変わります。
今まで見えていたものが、まったく別の角度から見えるようになりますから。
何者でもないと思っていた自分に(案外こんなイイところがあるんじゃないか)と思えるようになったら、自分自身を扱う方法も変わるし、自分が世の中に相対する方法も変わります。
183-2 ▼ エネルギーを使ってでも探す価値はあります
一度見えるようになると、それが見えなくなるということは基本的にはありません。
見えなくなってしまった、忘れてしまったと思っても、もう一度そこに意識を向ければ思い出せます。
だから、ちょっとくらいエネルギーを使ってでも、自分の良いところを探し出してあげることは、ぜひやってあげるといいなと思っています。
たとえば、療育でも、子供たちに、自分の良いところ、苦手なところを探して言語化する活動をすることがあります。
こういう時、どちらかというと、「良いところ」のほうがスムーズに言える子が多いように思うのですが、いかがでしょうか。
親御さんから自分の良いところをたくさん聞かせてもらっているのかなとか、悪いところを言語化するのはプライドが許さないのかなとか、色々思いながら見守っています。
183-3 ▼ 漠然とした広い問いは答えにくい
子供たちは、具体的なものに紐づけた表現のほうが捉えやすいことが多いようで、たとえば「何が苦手ですか」と問われて「算数が苦手」とは言えても、「あなたの短所は」と問われると考えこんでしまうことがあったります。
これは単純にその子の言葉の力の問題でもあるかもしれないのですが、やはり抽象度の高い概念、幅広いものを含む思考は、捉えどころがないのだなと思います。
子供たちと比べればはるかに明晰にものを考えることができる大人にとっても、これは同じです。
もしかするとあなたも、「あなたの良いところは」と問われても、パッとは出てこないかもしれません。だとすると、それは、問いが広すぎるのです。
昨日も書いたように、そもそも自分自身のことは見えないものだし、「良いところ」という問いかけ自体が漠然としているのですよね。
ではどうすれば良いかというと・・・
ヒントは、できるだけ具体的で、自分の目で見えやすい形に変換していく、ということです。
続きはまた明日。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。