415-1 ▼ 新学期が始まる頃です
では本編です。
お子さんがいらっしゃるご家庭では、そろそろ夏休みが終わる頃かと思います。
夏休みが早く終わればいいのに、と一度でも思った親御さん、おつかれさまでした。
夏休みがもっと続けばいいのに、と思うお子さんたち、新学期も楽しく過ごしていきましょうね。
自治体によっては、分散登校や時短授業、オンライン授業などで新学期を開始するところもあると思います。
親御さんもお子さんも新しい生活習慣に慣れていくことになりますね。
何によらず生活が変化する過渡期は心身の調子がブレやすいものです。
まだまだ暑さが残る折でもありますから、どうぞ無理をなさらず。
415-2 ▼ 登校への不安や苦痛は
長い休み明けには、どんなお子さんの心も揺れます。
お友達や先生に会える喜びもあれば、一抹の不安もあることでしょう。
不安や苦痛のほうが強いお子さんは、登校することばかりに意識の焦点を向けないほうが良いかもしれません。
学校に行きたくない気持ちは、ある日突然生まれるというよりは、少しずつ蓄積されて、限界を超えて初めて表面化するということのほうが多いです。
周囲の大人からすると青天の霹靂のような出来事かもしれませんが、ご本人からすればずっと何かに耐えていた可能性があります。
もし、この夏休み明けに突然、お子さんが学校に行きたくないと言い出したら、、、
親御さんは、驚き、悲しみ、不安といった感情に襲われるかもしれません。
が、もし可能であれば、まずはお子さんの気持ちをいったん受け止めてあげていただけたらと思います。
415-3 ▼ 心身の声と向き合おう
お子さんが自分の気持ちを話せるようなら、親子で話し合いをすることは、お互いに感情を整理するためにも大変有効な働きかけになるでしょう。
他方、お子さんから話をするのが難しいようなら、最初はあまり根掘り葉掘り聞かないほうがいいかもしれません。
お子さん自身にも自分の感情が整理できていない可能性があります。
「何となく嫌だから」というくらいにしか言葉では表現しないけれど、実はものすごく複雑な感情や感覚があって全容を捉えきれず、その認識にしか落とし込めていないということもあったりします。
具体的な対応は個々の状況によりますのでこれ以上は触れませんが、
一つだけお伝えしたいのは、学校に行かないことが落伍の始まりであるとか、人生の終わりであるとかといった、大きな捉え方はしないほうがいいだろうなということです。
学校は所詮学校でしかありません。
人の人生は学校などで決まりはしません。
学校以外に学ぶ機会はいくらでもありますし、学校の外にも生き方は無数にあります。
学校に行きたくないと思うなら、学校にこだわらず、まずはお子さんご自身の心身の声と丁寧に向き合ってあげてください。
すべてはそこからだと思っています。
本日は以上です。
それでは、また。
いつもあなたに明るい風が吹きますように。
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