三輪堂のコンサルティング対象は幼児~小学校中学年程度のお子さんがほとんどであるため、
中学生・高校生の当事者と関わった経験が少ないのですが

先日、発達障害の生徒の高校進学について考える機会がありました。

 

 

文科省のデータ(平成21年3月時点)によると、

高校進学者全体の約2.2%が、発達障害を持っている生徒であると推計できるそうです。

 

課程別に見ると、全在籍者のうち、

 

全日制課程では1.8%
定時制課程では14.1%
通信制課程では15.7%

 

が、発達障害を持っている生徒。

 

学科別にみると、

 

普通科では2.0%
専門学科2.6%
総合学科3.6%

 

となっているそうです。
通信制・定時制の高校が大きな受け皿となっていることがわかります。
これらの高校のシステムを整え、達成感を感じられる学習を提供できるような
環境を作っていきたいですね。

 

さらに興味深かったのは、

発達障害を持っている中学校3年生の、約75.7%が高等学校に進学する予定である、

という事実です。

 

これは調査方法や対象が統一されていないなど、そもそもデータに不確定要素が大きく
進学に対する考え方は首都圏とそれ以外とで大きく異なることからも
単純に数字だけで評価することはできないのですが、

発達障害を持つ中学3年生のうち、1/4の子供たちは高校に進学していないのです。

 

それぞれのご家庭に事情がありますし、
前向きな理由で進学しないことを選択したご家庭も少なくないと思います。

 

でも、この1/4の子供たちの中には、本当は進学したかったし経済的にもそれが可能だったのに
発達障害という個性のために進学を諦めた、という子供たちも少なからずいたのではないでしょうか。

 

学ぶことで得られる喜びや達成感、

知識を得る楽しさ、

友達との関わり、

高校生活を経験することで得られたであろう体験のすべてが、発達障害という個性のために失われる・・・

それは非常に残念なことだと思います。
高校側の支援体制を整備すると同時に、お子さんの個性に合わせて

 

全日制に通学するのは無理っぽいけれど、通信制でWEB授業を受けることならできそう
一斉授業のスピードについていくのは難しいけれど、マンツーマンでじっくり教えてもらえれば理解できる
黒板の字を読み取ってノートに書き取ることができないけれど、先生の声を聞き取ってPCで打ち込むことができる

 

などなど、学びの道を模索していく支援が必要だなと感じます。

 

 

参考資料 ⇒ 平成21年8月27日 高等学校における特別支援教育の推進について 高等学校ワーキング・グループ報告http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/054/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/11/05/1283675_3.pdf