先の見通しを立てるのが苦手なお子さんは、活動時間の区切りを理解しづらいことがあります。

たとえば、このような事例にしばしば出会います。

 

 

◆今している楽しい活動をなかなか止められない。

せっかく楽しんでいる活動を突然止められた(本当は全体指示などで終了時間が告知されているのだが伝わっていない)ために、パニック行動などで強く拒否を示すことも。

 

◆今している苦手な活動がいつ終わるのかわからない。

辛い活動をいつまで続けなくてはいけないのか、見通しの立たない不安が高まって、離席、イライラ、パニックなどの行動で表現することも。

 

◆「あと10分よ」といった声かけの意味がわからない。

言葉をうまく聞き取れない、言っている単語の意味がわからないなど、「わからない」の真相はさまざまですが、そんな「わからない」言葉をたくさん投げかけられ、しかも何かの行動を求められていることはわかっていて、でも何をしていいかわからない、という状況になると、困惑が頂点に達して、これまた離席やパニックの原因に。

 

 

ご本人にはとても辛い状況ですし、指導者も困ってしまいますね。

 

この状況を改善するためによく使われるのが、タイムタイマーです。

タイムタイマーを使うと、この活動をいつまで行うのかが一目でわかり、不安を解消できます。

タイムタイマーってこういうものです。

 

タイムタイマー アラーム付き Mサイズ 20センチタイプ

 

この商品はとても有名なものなので、療育施設などでもご覧になった方が多いかと思います。

利用者のレビューが一番多かった販売店をリンク先にしてあります。詳しくお知りになりたい方は見てみてください。

 

 

ところでこのタイムタイマーは、キッチリ時間通りに30分なら30分を測ってくれる道具です。言ってみれば融通が利きません。

厳密に所要時間を設定できる活動にはとても向いているのですが、指導者の都合で時間を調節したい時には、ちょっと使いづらいこともあるのです。

 

「30分間の外遊びの予定だったけれど、雨が降りそうなので、急いで切り上げて帰りたい・・・」

実際の生活の中では、こういうこと、よくありますよね。

 

そんな時にオススメしたいのが、こういうものです。

いわば手動のタイマーです。
schedule-timer2
ホワイトボード、マグネット、マグネットシートなどの市販の材料を使って、簡単に作成できます。

中央の矢印が時間の軸で、マグネットを手で移動させることで、時間経過を表します。

矢印をいくつかに区切って、区切りごとに数字を振ったり、色をつけたりするのも良いでしょう。お子さんが理解しやすい見せ方を工夫してみてください。

この例では「①あそぶ→②おしまい」の2ステップですが、3ステップ以上に増やすことも自由にできます。

電車が好きなお子さんでしたら、中央の矢印を線路にして、電車の形のマグネットを移動させるといった工夫も楽しいでしょう。

 

普段使う時は、指導者が時間配分を気にしながら、少しずつマグネットを移動させます。

急いで活動を終わらせたい時は、マグネットを動かす時間間隔を短くしたり、「スルスルスル~」などと楽しい擬音をつけながら残り時間を一気に進めたりして使います。

指導者が細かく時間を気にしてマグネットを移動させる必要があるので、面倒に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。

その点は、自動のタイムタイマーと比べて、一長一短ですね。

状況に応じて使い分けていただければと思います。

 

ご参考まで!