メール講座受講中のFさんから、5歳の男の子についてご相談をいただきました。

自閉症スペクトラムの特性が生活の色々な場面で見られていて、強めのこだわりも見られるようです。
Fさんは、発達障害についてとてもよく勉強されていて、お子さんを温かく包み込み、見守っておられるという印象を受けました(^ ^) いろいろなところからお子さんへの愛情が伝わってきます。素敵なご家庭ですね。
Fさんには具体的な事例に基づいて色々なご提案をお送りいたしました。

この記事では、こだわりにどう対応すべきか、ベースとなる方向性を考えてみましょう。

 

こだわりは、お子さんの安心感につながっている可能性があります。練習は、お子さんが落ち着いて過ごせていて、環境変化も少なく体調も良い時に、様子を見ながら丁寧に進めていきましょう。

すべてのこだわりを一気になくそうとすると、お子さんの心に強い負担を与えてしまいます。特に緊急度の高いこだわりを1つ選んで、まずはそこから集中的に練習していくと良いでしょう。

まずは日々の生活の安定と、お子さんが落ち着いて過ごせる環境を整えることを最優先にしつつ、

・お子さんが持っているこだわりや習慣を時々揺さぶってあげること
・あらゆるタイミングを捉えて人と相互のやりとりをする喜びを感じさせてあげること
・そのためのツールとして言葉(もしくはその代替となるもの)を教えること

このようなところから練習していくと良いのかなと思います。

 

私は、こだわりは必ずしもすべて否定しなくても良いと考えています。生活に支障のない範囲であれば、ご本人の好きなように行動させてあげるのも一つでしょう。

ただ、今回ご相談のFさんのお子さんの場合は、(詳細ははぶきますが日常生活の色々なご様子を伺った結果、)こだわりを始めとする自閉症のさまざまな特性が、日常生活の幅を少し狭めているように感じられました。まだ5歳のお子さんですから先のことはわかりませんが、もしこのままご本人の思い通りにこだわることを続けると、自分で作ったこだわりの壁から出られなくなってしまうかもしれない、という印象を受けました。

生活の幅を広げ、新しい可能性を味わってもらうためにも、今のうちから大人が色々な働きかけを工夫してあげるのは大切なことと言えるでしょう。大人自身も無意識にお子さんのこだわりに引き込まれてしまうことがありますので、大人は常に柔軟な心持ちでお子さんを包んであげてくださいね。

 

こだわりを崩す練習では、今お子さんがこだわっていることを活かしながら、こだわりに微妙な変化を与え、それを楽しめるように働きかけるのが理想的ではないかと考えています。

どんな変化を与えてあげるのがよいか、どうすれば楽しめるかは、お子さんのご様子を見ながら丁寧に工夫していってみてくださいね。具体的な働きかけに迷われる場合はどうぞご相談ください。

 

 

支援のご参考になれば幸いです。

それでは!