夏休みの宿題に困っている親御さんへ。
お子さんが夏休み期間中にやる気になるのをただ待っているのも、やる気を出させようと手を尽くすのも、あまりお勧めしません。
一気に「やる気モード」に切り替えるためのスイッチは存在しません。
人の身体はそういうふうにはできていないので。
じわじわと、その子の中にある「やる気の芽」を育ててあげるしかないのです。
そのために一番大事なのは、その子の「楽しい」を応援すること。
人が何かをやりたいと思うのは、それが楽しいからです。
「楽しいからやる」を堪能しきった子は、自分が必要だと思ったタイミングで、「そんなに楽しくはないけど、やったほうがいいかもな」にもチャレンジするようになります。
そのためには、思い切って一回くらい、「宿題は一つもやらない」という年があってもOK。
そうじゃないと、宿題をやる必要性を自分で実感できませんから。
大人が無理やり強制して宿題をやらせることも、できなくはないと思いますが、それをやってしまうと、その子は決定的に勉強が嫌いになります。
学ぶことの本当の楽しさを知らずに過ごしてしまうのは、心底もったいない。
宿題をやらずに学校に行けば、もちろん学校の成績は下がるでしょう。
でも、学校は人生ではありません。
大人に強制されて学ぶことを嫌いになったまま一生を過ごすより、自発的な学びを求めて主体的に動ける人に育ったほうが、よっぽど素晴らしいと思いませんか?
やる気スイッチなんて、ないよ。
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