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【偏食】見るのも嫌い!な偏食への対処方法

我が家では、平日の昼間は子供たちが保育園でお昼ご飯をいただきますので、
朝と晩の食事がちょっとアレでも、せめて一食は栄養バランスの取れた食事がある!
と安心していられます。

 

週末や夏休み中は、三食を自宅で摂ることになりますので、
おさんどん係りとしては栄養に気をつけてあげたいところ。

 

・・・なんですが、ついつい、
子供たちが喜んで食べる唐揚げや
カレーやミートソーススパゲティばかりを出してしまうんですよね~ (;^_^A

 

自分からしてこうなので(←こらこら)、
偏食で悩まれる保護者のお話には、わかるわかる!ととても共感します。

 

やはり、人生のすべてが唐揚げやカレーだけで終わってしまうのは、少し味気ないですね。

 

子供たちは、大人が用意してあげなければ、
絶対に自分からは嫌いなものを食べようとはしません。

 

「いつか食べるようになる」と成り行きに任せる方法も一つですが、
療育の場面では、偏食を直す練習に積極的に取り組んだ方が、早く良い結果が出ることが多いです。

 

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たとえばピーマンが嫌いだったとしましょう。

 

見るのも嫌、というお子さんには、まずはピーマンを見てもらうところから練習します
そんなことまで練習するの!?と思わずに・・・
お子さんにとっては、文字通り「見るのも嫌」なのですから。

 

テーブルの上にピーマンを置き、箱や布で覆っておきます。
「これからピーマンを見てみようね」と働きかけ、そっと覆いを取ります。
お子さん自身に覆いを取ってもらうのも良いでしょう。

 

最初のうちは、一目見ることができたらそれでOK!たくさん褒めてあげてください。
お子さんのペースに合わせて、少しずつ見る時間を伸ばします。

 

見るのに慣れたら、次は触ってもらいます。
フォークなどでつつく、指でつつくといったところから練習を始めて、
最終的には手のひらに乗せてポンポンと気軽に扱えるようにしていきましょう。

 

これらの練習をしながら、

「ピーマンはツヤツヤしていてきれいだね」
「ピーマンかわいいね」

と明るく声かけをしたり、目鼻を貼り付けて人形劇をしたりして、
ピーマンに親しみを持てるように働きかけていきます。

 

次はいよいよ食べる練習です。
小指の爪の先くらいの、ほんの小さな小さなひとかけらを用意します。
最初は、ほとんど食感やにおいが残らないくらい、
しっかり茹でたり強めに味をつけたりすると良いでしょう。
その食材の何が苦手なのかがわかっていれば、
その特徴が消えるような調理をしてあげてください。

 

「これを食べられたらかっこいいね!」

「この一口だけで今日は終わりだからね」

「ピーマン食べたら、明日は先生に褒めてもらおうね」

「これを食べたら次は唐揚げが待ってるよ〜」

 

など、お子さんに合った表現で励ましてあげてください。
食べるタイミングはお子さんに任せた方がスムーズな場合が多いので、
大人がスプーンを口にさしつけるよりは、お子さんのペースを見守ってあげると良いでしょう。

 

大切なのは、ここで絶対に強制しない、ということです。

保護者としては、ようやく食べるところまで来た!という気持ちから、
何としても食べてもらいたくなってしまうのですが、
ここまで練習を進めてきただけでお子さんにとっては大変な成長です。
一口食べるというステップが、一番大きなハードルになることも多いのです。
今日食べられなかったら明日またやればいい、という気楽な気持ちで取り組んでいきましょう。

 

一口食べられたら、少しずつ食べる量を増やしていきます。
食べる総量を増やすというより、食べる機会を増やすという考え方で進めると、取り組みやすいでしょう。

 

・小さなかけらを一つずつ増やしていく

・細かく刻んで卵焼きに混ぜたものを一口食べる

・フードプロセッサーでペースト状にしたものをカレーに混ぜる

 

などの働きかけで、本人が意識して食べる機会と、
意識せずに食べてしまう機会との両方を増やしていくと進めやすいと思います。

 

ここまで練習が進むと、ピーマンへの苦手意識はだいぶ解消されているはずです。

 

練習のすべてのステップで、「できたら褒める」を忘れないでくださいね!
できなくてもがっかりせず、

「よくがんばったね」

「また明日がんばろうね」

と努力を認めてあげてください(*^_^*)

 

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食事の用意をする保護者にとって、
自分の作ったものを家族がおいしく食べてくれるかどうか?は、とても気にかかることですよね。

 

食べてくれない、栄養は足りているのか、体は大丈夫か、と、
心配されるお気持ちはとてもよくわかります。
私も子供たちの食事には散々悩まされました・・・(今でもですが 汗)

 

この子に食事をさせなければ!と思い詰めると、大人も楽しくないですよね。
まずは保護者様ご自身がご自分のお食事を楽しんでいただきたいな、と思います。
お子さんが食べても食べなくても、一緒に食卓について、
おいしいね、とニコニコ笑いながら食事の時間を楽しむこと。
これも大切な食育です。

 

ちょっと脱線しますが、最近私は「ひらがな翻訳」にはまっています。
このひらがな翻訳によると、「いただきます」という言葉は、

 

イキイキとしたエネルギーを、たくさんたくさん、体の真ん中に向かって進ませる

 

という意味があるのだそうです。
唐揚げでもカレーでも、大切なエネルギーのもとです。
唐揚げしか食べないなんて・・・と思いながら食事をするより、
これだけは食べられるんだ!と思った方が、ずっと楽しい食卓になりますね。
「いただきます」にはそんな感謝の意味もあるように思います。

 

少しずつ食べられるものを増やして、食事の楽しさを感じられると良いですね。
応援しています!

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この記事を書いた人

楽しい療育の三輪堂 主宰

身体の原理原則で、育児も人生ももっと面白く。

ふとしたきっかけでゼロから独学で療育を学び、療育の知恵はあらゆる人に当てはまる人生の知恵であると確信。従来の療育知識に整体・武学体術・エッセンシャルオイル等を取り入れ、身体の原理原則にもとづいて無理なく心身を活かす道を提案中。日常生活のすべてが学びになり、よりよく生きるヒントに変わる生き方を実践しています。

活動フィールドは、情報発信・執筆・オンライン療育相談・身体と心のつながりを深めるセミナー・エッセンシャルオイルと整体を組み合わせたケア・志を発信する媒体作成など。

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