テレビを見ていてちょっと気になった話。

 

 

とあるバラエティー番組で、「イケメソ宅泣便」というサービスの存在を知りました。
イケメンが出張して一緒にメソメソ泣いてくれるという、一種の癒しサービスだそうで。
まあイケメソ宅泣便は今回の話とは関係ないので、興味がある方はググってください。

 

 

私がものすごーく気になったのは、この企業さんが使っている、泣くための動画について。
この動画を持ってきて、みんなで一緒に見て泣くんだそうで、企業さんがオリジナルで作成された映像らしいんですが、大体こんなストーリー。

 

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病気のお母さんが入院している。
女の子が「お母さんいつ帰ってくる?」と尋ねる。
お母さんは「あなたがいい子にしてたらすぐよ」と答える。
女の子は一生懸命にいい子にして過ごす。
ところがある日お母さんは亡くなってしまい・・・
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みたいな。細かいセリフは違ってるかもしれませんが、雰囲気はこんな感じです。
女の子の悲しみに同調して一緒に涙する、という目的の映像で、あくまでもフィクションです。

 

 

 

 

しかし!!!
私はどーーーしてもこのお母さんのセリフが気になります。

 

 

「あなたがいい子にしてたら」

 

 

とは!

 

 

 

これ、自分の病気が治る治らないを子供の肩に背負わせる言葉です。
万が一、病気が治らなかったら、子供はどれほど自分を責めることか。
この子はそれからずっと、自分の無力感にさいなまされ、強い後悔を背負って生きることになります。

 

これはもう呪詛ですよ。

 

このお母さんは子供を励ますつもりで言ったのでしょうが(というか台本通りに話しただけでしょうが)、お母さんは亡くなる筋書きなので、結果として可愛い我が子に呪いをかけて去ったようなものです。

 

 

そんな映像を見て泣くのが癒しのサービスだとは!
そんなものが本当に癒しになると思っているのだろうか。

 

 

 

 

お母さんは子供にとって最強の存在です。

お母さんは、自分の言葉が、子供にとって(そして自分自身にとっても)どれほど大きな影響力を持っているか、はっきりと認識なさったほうがよろしいです。

 

この映像ほど極端な言葉ではなくても、「~~したら、~~してあげる」といったように、条件付きで何かを許可するような言葉がつい出ることもあるかもしれません。

これは、子供が無意識に、自分の可能性を条件付きで考えるようになる言葉です。

 

 

ABAのトークンシステムでも、「宿題を頑張ったらポイントが貯まり、ポイントがいくつか貯まったらご褒美ゲット」のような働きかけをすることがありますね。

これも実は、一歩間違うと、「宿題をやらないあなたには価値がない」というメッセージを伝えかねない方法なのです。

ほとんどのご家庭では、保護者はお子さんに無条件の愛を伝えておられます。だから、トークンシステムも機能するのです。

 

 

でも、大人自身も、自分で気付かないうちに、自分自身の才能を「条件付き」で考えている場合があり、、、
その場合は、我が子への働きかけにも、無意識に「条件付き」のニオイが入り込んでいるかもしれません。

 

 

 

 

あなたは自分の才能を無条件に信頼していますか?
日常生活の中に、「~~したら」の条件設定が登場しがちな方は、要注意ですよ~。

 

そんな条件なんかつけなくたって、あなたは最高に素晴らしいのです。

 

 

 

それでは、また!