当サイトのキャッチコピーは「じぶんの木を、育てよう。」です。

あまり意識されたことはなかったと思いますが、実はそうだったんです(笑)。

 

「じぶんの木」とは、その人がもともと持って生まれてきた「魂の形」をイメージした言葉です。

私の療育支援では、「あるがままのお子さんの姿を受け止め、お子さんの認知特性や心の働き方に寄り添って働きかけましょう」といったことを、表現を変えて何度も何度もお伝えしてきました。

それを三輪堂流に言うと「じぶんの木を、育てよう。」ということになるのですが、今回は「じぶんの木」について、もう少しご説明させていただきたいと思います。

 

 

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私は、このサイトを始めた当初、療育の知識を伝えることが大切な支援だと思っていました。

そのため、自分が得た知識をシェアすることに力を注いでいました。

でも、多くのご家庭のお話を伺ううちに、療育を具体的なテクニックの側面で捉えることは本質的ではないと思うようになりました。

 

 

療育のテクニックを身につけ、実践するのは、ある意味、簡単です。でも、テクニックだけで療育がうまくいくとは限らないのです。

テクニックがあってもうまくいかないご家庭もあるし、テクニックが足りなくてもうまくいくご家庭もあります。

「うまくいかないご家庭」には、どんなに知識をお伝えしても、ほとんど何も変わりませんでした。私もお話していてどうもピンと来ませんでしたし、先方も(何か違う)(これじゃない)という感じをお持ちだったのではないかと思います。

 

 

 

迷いながら支援を進めてくる中で、私がたどりついた結論は、療育で本当に大切なのは、「じぶんの木を育てる」ことだ、ということでした。

 

 

「じぶんの木」とは、冒頭で申し上げた通り、その人が持っている「魂の形」のことです。

たとえば、ヒマワリの種を見れば、誰でもヒマワリの花が咲くことを期待しますよね。ヒマワリの種を植えてチューリップが咲くことを期待する人はいないと思います。

この時、ヒマワリの「じぶんの木」は、ヒマワリです。

同じように、あなたの「じぶんの木」は、あなた自身です。

 

 

じぶんの木は、誰にでもあります。

でも、人間の場合、ヒマワリの種のようにわかりやすくはありません。

じぶんの木に気づいていない人も大勢います。

でも、気づいていようがいまいが、人間は、じぶんの木が育ちたがっているようにしか、育っていかないのです。

私はこのことを、多くのご家庭との関わり合いの中で、子供たちから教わりました。

 

 

私が出会ってきた「療育がうまくいくご家庭」は、保護者も自分自身の「木」をしっかりとお持ちでしたし、お子さんの「木」を見つめようと努力しておられました。

一方、「なぜか療育がうまくいかないご家庭」は、保護者やお子さんが持っている「じぶんの木」とは、違った方向に進もうとされていることがほとんどだったのです。

 

 

 

 

じぶんの木をしっかり持っている人は、

 

根本的なところで自分自身を信じています。

明るい自己肯定感があります。

自分にとって大切な信念があり、それを真剣に実行しています。

他人への思いやりがあります。

「誰かのために」行動しています。

育児をしている自分を「良いものだ」と思っています。

「自分は、何でも、やってみれば案外できる」と思っています。

相手のあるがままの姿を受け止めることができます。

相手がもともと持っている「育つ力」、才能、可能性を信じています。

自分の「育つ力」、才能、可能性のことも信頼しています。

 

はっきり意識していなくても、心のどこかでこういう気持ちを持っているのが、じぶんの木を大切にし、じぶんの木に合った形で生活している人たちです。

じぶんの木が育ちたがっている方向と違う方向を向いて生きている人は、どこかに無理が出ます。療育でも、何かがうまくいかないことが多いのです。

 

 

私は、本当の療育支援とは、ご家族が「じぶんの木」を見出すお手伝いをすることではないか、と思い始めています。

 

療育をより良いものにするには、お子さんの「じぶんの木」を、正確に保護者が把握できるのが、理想的なのかもしれません。「これはヒマワリの種だから、ヒマワリにとってベストな育て方をしよう」といったように、お子さんの「じぶんの木」がわかれば、お子さんの育ち方にぴったり合わせた療育ができるのかもしれません。でも残念ながらそれは大変難しいことです。植物とは違って、人間の心はその人自身にしかわからないからです。

 

でも、保護者が自分自身の「じぶんの木」を見出すことはできます。そして、療育は、それだけでガラリと変わるのです。

「じぶんの木」に気づくと、肩の力がスッと抜けて、ありのままのお子さんの姿を見つめられるようになります。お子さんの「じぶんの木」を理解しようという気持ちで向き合えるようになります。保護者自身やお子さんの強さ・弱さを客観的に見つめて、すべてを受け止め、信頼できるようになります。

 

 

こんなふうに書いたからと言って、何も保護者に自分探しを強要するわけではありません(笑)。

「魂の形」という、目に見えないよくわからないものだけに頼って療育を進めようとしているわけでもありません(^^)。これまで通り、認知科学に基づいた、多くの成功例がある手法を用いて、具体的にアドバイスをさせていただきます。

 

ただ、本当の意味で療育を成功させ、ご家族に明るく、穏やかで、豊かな時間を過ごしていただくためには、認知科学や発達心理学や応用行動分析学だけに頼らず、ご家族が療育を通してお互いの「じぶんの木」を見つめ、尊重し合い、育ち合うことも必要なのではないか・・・  そんなふうに考えています。

 

 

 

というわけで、これからは、療育に役立つ支援のコツに加えて、【療育を通して「じぶんの木」を育てる】ことをさらに意識してメッセージをお届けしたいと思っています。(^ ^)

知識やテクニックをシェアしていくだけの支援からステージを進めて、新しい次元に皆さんをお連れできるようなエネルギーのある人を目指します!

今後とも当サイトをどうぞお役立てください。

 

あなたやあなたのお子さんが、自分らしい花を、できるだけ大きく、強く、明るく咲かせること。それが、療育を通して実現したい私の祈りです。

自分自身の明るい高みを目指して、どうぞご一緒に進んでいきましょう。