えー、自分の恥をさらすようですが・・・

 

私は、とても寝起きがわるいです。

 

夜、二人の子供を寝かしつける時、ほとんどの場合、自分も一緒に寝てしまいます。でも、夜の間に洗濯をしたり、仕事の残りをやったりしなければいけないので、夫に起こしてもらうように頼んでいます。

 

ところが、これがトラブルのもとでして・・・

 

起こしても起こしても、私が全然起きないので、夫はだんだんイライラし始めます。

で、最後はキレて、「もう起きなくていいんだね!?」「もうこれ以上起こさないよ!!」と怒鳴るわけです。

子供が起きないように小声ではありますが。声にこめられた怒気は隠せない(^ ^;)

 

私の意識に夫の言葉が届くのは、大体このあたりです。

夫の怒気に無意識がビクッと反応して目が覚めるのかもしれません。

 

眠いところをムリヤリ起こされて(自分が頼んだことなんですが)、最初に接するのが、身近な人の苛立ち、怒り。これって相当不快な状況です。

夫に、「寝起きに怒りをぶつけられるのは大変不快である。起きない自分が悪いのはわかっているが、自分にとっては全然起こされている感覚がないので、突然怒られた印象しかない。怒りながら起こすのはやめてもらえないか。」と頼んでみましたが、なかなか改善されません(^ ^;)

 

ま、どっちもどっちなんですけどね・・・

 

 

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さて、この例はあまりにも卑近ですが(笑)、これと同じようなことが、発達障害のお子さんへの叱責についても考えられます。

 

 

お子さんが何かよくない手イタズラなどをしていたとします。

保護者は、目線でチラチラとたしなめたり、軽くにらんだり、「ちょっと」と声をかけたりして、それはよくないと伝えようとしています。

でも、全然効果なし。それどころか、お子さんはすっかり楽しくなってしまったようで、手イタズラはますます激しくなります。

そこでとうとう、保護者は堪忍袋の緒を切って、「何やってるの!」「やめなさい!」と叱ることになります。

 

 

この時、保護者とお子さんとの間のコミュニケーションは、こんな感じになっています。

 

ディスコミュニケーション

発達障害の子と保護者のコミュニケーション例

 

保護者のほうでは、いろいろな合図をお子さんに送っているつもりなのですが、お子さんには全く届いていません。

 

相手の表情を読むのが苦手、人の気持ちを想像するのが苦手、ある例を別の場面に応用させて判断することが苦手、といったお子さんの場合、特にこの傾向が強くなります。
保護者は、何度もメッセージを送っているのに言うことを聞いてくれないという苛立ちが募っているので、「何やってるの!」という時点ではかなり語気が荒くなっています。

「この子は何度言っても(本当は言ってないのですが)通じない子だ」という認識も生まれているはずです。

心の中にはストレスがたまっています。

 

 

ところがお子さんにしてみれば、いきなり「何やってるの!」と怒鳴られた、という認識しかありません。それ以前の保護者のメッセージは全く受け取っていないからです。

 

誰だって、突然頭から怒鳴りつけられれば、とてもビックリしますよね?

さまざまな情報をまとめて俯瞰する力が未熟な子供の場合は特に、怒鳴られた驚きや恐怖だけが強く印象づけられます。

ですから、一番大切な「なぜ怒られたか」はわかっていません。

もしかしたら保護者が「何やってるの!」と怒鳴った後で、「そんなイタズラしちゃダメでしょ」などと声をかけているかもしれませんが、直前の恐怖の印象が強いと、後に続く言葉は耳に入っていない可能性が高いです。

 

心の中には、そんなことをする相手への怒り、恐怖、不信感が少しずつ募っていきます。

 

 

 

この場合の適切な対処方法としては、

 

・はっきりと、簡潔な言葉で

・落ち着いた、冷静な態度で

 

それはよくないということ、代わりにどうすればよいか、を伝えてあげるのがよいでしょう。

 

態度でにおわせる、目にものを言わせる、という非言語のコミュニケーションは全く意味がないと思っておいたほうがよいでしょう。

 

 

コミュニケーションは伝わらなければ意味がない、ということは、相手が誰であっても同じですよね。

大人同士のやりとりでも、こう言ったつもりだったのに相手には違った形で受け取られていたということはよくあります。

発達障害のお子さんの場合は、それよりももう少し入り組んだ認知特性を持っているというだけです。

お子さんに合わせて、伝わりやすい指導方法を考えてみてくださいね。

 

 

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「いつも突然怒られるんです」と発達障害をお持ちの成人の方からお話を伺ったことがあります。この言葉はまさにこの状況を言い表していると思います。

 

 

 

このようなコミュニケーションにおちいってしまう保護者の気持ちも、お子さんの気持ちも、とてもよくわかります。どちらにも言い分があり、どちらもつらい思いをしているのですよね。。。こんな状況を愚痴ったり、相談できたりする相手が周囲にいればよいのですが。。。

 

皆さんの周囲にこのような状況が当てはまる方がいらしたら、ぜひ皆さんから適切な対処方法を伝えてあげてくださいね!

私もお話を伺っていますので、よろしければご相談ください(^ ^) ちょっと愚痴るだけで楽になることもありますよ。